|
|
|
|
|
|
■世界のマッチ事情
|
|
|
世界のマッチ事情も、台所の電化と使い捨てライターによる喫煙等により、日本と同様の道を歩んでいる。
98年現在、日本では1人が1年間に平均約100本(73年の20分1)のマッチを消費しているが、世界の消費量も同程度と推察される。
|
|
|
名門のブライアント&メイ社は、使い捨てライターの輸入規制でなんとかマッチ事業を維持していたが、ECの市場統一によりその規制がとれたため打撃を受けた。95年同社最後のリバプール工場は120年間の歴史に幕を降した。今はスウェーデンマッチの一部門となり、スウェーデンからマッチの供給を受けている。
|
|
|
全米に8工場を有したダイヤモンドマッチはミネソタ州に1工場を残すのみとなった(98年現在)。
オハイオマッチ、ユニバーサルマッチも吸収し、最後のマッチメーカーになっていたが、
このダイヤモンドマッチも2018年廃業し、アメリカ国内にはマッチ工場はなくなった。
|
|
|
1927年頃世界35ヶ国に160工場を有したスウェーデンマッチは、98年現在スウェーデン、ハンガリー、ベルギー、スペイン、ブラジルに工場を持っている。年商は250億円程度と思われる。スウェーデンマッチは世界初のコングロマリットであるので、経済史の分野で多国籍企業発達史の研究対象となっているのが現状である。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|