やすくて腹いっぱいの時代に育ち、自分の価値観を持てなかった世代に代わり、豊かな生活環境に生まれた人々は、劣等感もなく、背伸びも必要としない、自分でものが見られる素晴らしい世代です。
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高度成長期の産業社会の論理(効率とか生産性)の中で、片隅においやられてしまったものは沢山あります。そんな中でマイナーであっても、長年にわたって人々の生活になじんでいる良いものが再び見直される時がきました。ポストモダンを確認し終えた今、その素晴らしい人々に向けて情報を発信し、好みの選択眼で「好きな人だけに情報が届き」「ほしい人だけにものが届き」「好きでほしい人に喜んでものが使われることによって、ものが活きる」。人とものとの最善のコミュニケーションをめざします。
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ものは機能とか形を超えて、着ごこちとか、使いごこちが大切にされるようになりました。それはその人の感じ方ですから他人が見ても分からないのです。簡単に差別化できないので流行などとは無縁ということになります。それに対応するものづくりは、まじめに継続することだけが要求されます。
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私ども作り手自身が楽しく作りつづけ、使い手の楽しい日常茶飯事に貢献したいと考えております。よろしくお願い申しあげます。
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