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ロウマッチの擦り方
■炎で気分が上がる

 以前マッチクラブ会員にマッチの使用例を聞いたところ、キャンドル、バーベキュー、お香の着火というような回答があったがその中で「マッチの燃える炎をじっと見る」というのがあって、面白いなと思い印象に残っていた。

 九州大学の岡本剛准教授が『焚き火の脳科学』という本を出した(2024年3月20日初版発行九州大学出版会KUP選書)。

 「ヒトはなぜ焚き火にハマるのか」という副題で「私が焚き火に感じた魅力は、暖を取るとか調理とかのために目の前で薪を燃やして火を利用することはもちろんながら、火起こし、焚き付け、薪入れ、火いじり、熾火、消火という一連の行為それぞれが、動機と目的と方法と結果になっていることにあった。」と言っている。 岡本さんは脳科学研究の専門家の立場としてこの焚き火の実験をした。

 その方法はまず焚き火をする、そして物理、心理、脳波の3種類の測定をした。それぞれの測定器具を用いたその結果は次のとおりである。

物理測定結果
 焚き火が周囲の環境に影響を与えた物理測定項目は、温熱に関するものだけだった。 物理測定によって炎の大きさ、煙の量、匂いや音を単純に数値化することは難しかった。

心理測定結果
 焚き火には気分、リラックス、快適感を上げ、眠気や疲労感を下げる効果が認められたが、その効果は最初の15分程度に強く現れ、時間とともに弱まり、焚き火なしの状態に近づいていくことがわかった。 ただし、これは焚き火をただ見るだけの場合で、途中で薪を追加したり、調理したりすると、その効果が延長する可能性がある。

脳波測定結果
 焚き火には主にアルファ波の振幅を小さくし、脳を活発な状態にする効果があることがわかった。

焚き火と心理の因果関係

  1. 焚き火には思索をうながす効果がある。その思索があまり深くない場合は、思い出に浸らせる効果もある。
  2. 焚き火の炎が大きくなると、恐怖感を感じ、さらに興奮・緊張を感じる。
  3. 焚き火をすると、周囲の環境音が気にならなくなるほど焚き火に没頭できることがある。
  4. 焚き火をすると、時間とともに体感温度が変化していく。焚き火の体感温度は、SET*(アメリカ暖房冷凍空調学会が定めた標準新有効温度)を用いるのが良さそうだ。
 

焚き火と心理と脳波の因果関係

  1. 焚き火には眠気を低下させる効果、または頭を冴えさせる効果があり、アルファ波やシータ波の低下を引き起こす。
  2. アルファ波低下の別の要因として、焚き火が注意を引き付けて周囲の雑音をシャットアウトしたことが考えられる。
 

 焚き火をした経験のある人にとっては、以上のまとめは、なるほどと腑に落ちたか、むしろ当たり前だと感じたかもしれない。

 ただし、今回の実験結果を考察する際、実験者が被検者を兼ね、1人で繰り返し実験した結果であることはもちろん割り引いて考えないといけない。と書かれている。

引用文献
『焚き火の脳科学』岡本剛著

黒田 康敬
2026年03月04日