■国産マッチ150年記念式典と玉岡かおる
2025年11月7日神戸市で国産マッチ150年記念式典が催された。
その時の記念講演の講師が玉岡かおるさんである。
玉岡かおるさんは兵庫県三木市生まれの作家で、2007年に著した『お家さん』で第25回織田作之助賞大賞を受賞した。
この『お家さん』は神戸の総合商社「鈴木商店」の女主人鈴木よねを採り上げた作品で、鈴木商店は1916年帝国燐寸を設立しマッチ産業に進出したので玉岡さんはマッチ産業のことも精査した実績がある。
玉岡さんの講演テーマは「近代日本に光をともした神戸の夜明け〜日本のモノづくりの精神をたどる〜」で結論として「マッチの歴史にヒントがある」ということであった。
神戸は平清盛が都を開き港湾貿易で儲かった、物流と交流の要である。
外貨を稼ぐ必要から海外輸送のための造船も盛んであった。
そして必需品のマッチは戦争の広告とかその他の広告スローガンで今のスマホと同じ、村井対岩谷の民営たばこ競争にも使われた。
マッチ工業は創業、海外輸出(茶絹銅に並ぶ輸出品)、乱立と過当競争、同業組合を結成し価格の維持品質の検査を実施、そして外圧(スウェーデンマッチの日本進出)を経験し今に至る、これはどの産業も辿る道である。と結んだ。
(マッチ製造は当初は天日乾燥だったので降雨量の少なくて輸出港が近い兵庫県が代表的な産地となった。−筆者注―)
黒田 康敬
2026年02月27日