■マッチクラブのこと その2
マッチクラブ設立のいきさつ
英国のマッチ会社 ブライアント・アンド・メイ社のマッチ・イングランドグローリーを輸入して新宿はミロードモザイク坂のトラベルショップで1個100円で販売していたのです(英国では20円くらい)。
これが当時のブライアント・アンド・メイ社の親会社であるウイルキンソン・ソード社の輸出部マーケティングダイレクターGordon Ross氏の目に留まり会いたいとの連絡が入ったのですぐに出掛けた。
当方では日本市場に同社が直接あるいは当方以外のルートでマッチを売られると困るので、弁慶の「勧進帳」よろしく「ここにマッチクラブ」というのがあってその会員が大勢いるので彼らに知らせてその会員が買いに来ているのであると説明した。
要するにその時にはマッチクラブはなかった。
そう言った手前、その日のうちに急遽マッチクラブを立ち上げたわけである。それが1986年11月21日のことであった。
会員の募集は販売しているマッチ箱(復刻版ノスタルジアマッチ、各国からの輸入マッチ、防水マッチ、防風マッチ等)に「会員募集中」の紙片を入れた。
募集の要素は次の3点である。
1、応募したらマッチ柄ポストカードがもらえる。
2、何かありそう。
3、こんなクラブがあってよかった(参加)。
こうしてマッチクラブが発足した。
黒田 康敬
2017年10月2日