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ロウマッチの擦り方
■マッチの燃える炎の温度

―マッチの炎は柔らかい―

 マッチ棒の先端にある頭薬が燃えている時の温度は約1000℃から1500℃くらいはあるが、その炎が軸木に燃え移ってからの温度は400℃にまで下がる。

 一般的なライターの炎は高さが40ミリ前後で、先端から少し下がったところの温度が約800℃である。

 ミニバーナーのジェットフレイムの場合は炎の中ほどが約1000℃、先端が1100℃から1200℃にもなる。

―たばこが美味いのはマッチの炎―

 たばこの着火はマッチがいい「マッチの炎は柔らかいので、着火は時間がかかるが、たばこの旨味は落とさない」といわれているが、それは炎の温度が400℃と低いからだ。

 シガレットであればライターでもいいが、葉巻たばこは時間をかけて炙るのでそれ専用の4インチ長軸マッチがある。パイプたばこの場合は特にマッチがいい、それはジェットフレイムなんかではパイプのボウルの縁を焦がしてしまうからだ。

 マッチは擦ったら一呼吸おいて軸木に燃え移ったところを使う。マッチがライター等と決定的にちがうのは、なんといっても材木がもえているのだから。

黒田 康敬
2013年08月23日