■マッチとPL法
1995年7月に製造物責任法(PL法)が施行され、マッチも賠償責任保険契約をすることが一般化した。
95年以前は「生産物賠償責任保険」というのがありましたが、マッチは次の理由により、この保険になじまない、として引き受ける保険会社がありませんでした。
- 不良品は火が着かない、従って事故にならない。
- 燃えた場合は証拠が残らないので、製造上の欠陥か、誤使用かの判別がつかない。
- マッチ工場内での事故以外に過去の事故事例がない。
ところが、PL法が施行されると、どこの保険会社も簡単に引き受けてくれて現在に至っている。
尚安全マッチの発火点は153℃、ロウマッチは93℃であるので、通常の生活環境での自然発火はありません。
黒田 康敬
2004年05月01日