■マッチ棒になる木
マッチ棒になる木の要素は次の3点です。
- 繊維がまっすぐであること
折れにくいから
- 導管が太いこと
エントツの役割で、空気を吸いこむので火が燃えやすい
- 色が白いこと
見た目がきれい
マッチ軸木用材
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科 名
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一 般 名
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マッチ軸木以外の用途
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日 本 材
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クルミ科
ヤナギ科
ヤナギ科
シナノキ科
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サワグルミ
ドロノキ
白楊(ヤマナラシ)
シナノキ
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下駄、家具、箸
箱、パルプ
箱、パルプ
合板、鉛筆、箸
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外 国 材
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ヤナギ科
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アスペン
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箱、パルプ、合板、家具
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(ドロノキ、白楊、アスペンの学名はいづれもポプラを冠している)
02年現在マッチ軸木を日本国内で生産しているメーカーはない。
ロシア国境に近い中国製の輸入軸木が90%以上を占め、スウェーデン製その他が残りを補う。従って現在出廻っているマッチは全量がアスペンと思ってまちがいない。
太平洋戦争中は手近にある松の木で作ったマッチもあって、火登りの悪い粗悪品であった。また当時松葉で作ったマッチもあったと見せてもらったが、実用であったかどうかは疑わしい。
黒田 康敬
2003年01月01日