杉や桧の薄片の一端に硫黄を塗りつけたもの。
明治時代になってマッチが普及する以前に、種火から火を移す時に、この附木を裂いて使った。
ちなみに明治初年頃にはマッチのことを「摺附木」(すりつけぎ)とも呼んだ。
写真のものは巾5p、長さ11pで6枚を藁でくくり、更に10束をたばねてある。
附木を売り歩く人を「附木売」といった。